こんにちは。
新しいサイト立ち上げまで、しばらく記事を書かないつもりでしたが、
非常に気になる時計が発売されるようです。
https://www.seiko5sports.com/ja/https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000201.000010826.html
写真はSEIKO公式webサイトからの転載です。
https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/5sports?_ga=2.179064740.1820537506.1565228370-294390470.1565228370&_bdld=2p20HA.mNKUpeg.1565230802
マニアが気になるのは、この新しい時計が、ボーイ(SKX00*)に酷似していること。
ボーイを廃盤にして、これが新しいモデルになるのかということ。
ボーイは大好きな時計だけに、これがリニューアルモデルだとしたら、気にならない訳がない。
まずは、セイコーwebサイトを熟読する。

写真はSEIKO公式webサイトからの転載です
https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/5sports/sbsa005SBSA005
仕様(SEIKO公式webサイトから一部抜粋)
キャリバーNo: 4R36
ケース材質: ステンレス
裏ぶた: ステンレスとガラス
ガラス材質: ガラス
ルミブライト: あり(針・インデックス)
防水日常生活用強化防水(10気圧)
ケースサイズ: 厚さ: 13.4 ㎜
横: 42.5 ㎜
縦: 46 ㎜
その他仕様: シースルーバック
スクリューバック
ダブルロック中留
逆回転防止ベゼル
とりあえず写真で分かる範囲で比較。
文字盤:新しい5マークが目立つけど、まあこれはプロスペックスマークと同じでそのうち慣れるだろう。
インデックスデザインは、まんまボーイであるが縁取りがついて少し高級になっている。
ダイバーズではないので DIVER'S 200m の文字はない。
少し懐かしい筆記体のAutomatic。初期のセイコースピリットシリーズやスモー(SBDC001)
などで使われていたフォント。新生セイコー5で再使用されるとは。
針: ボーイと共通部品と思われる。ルミブライトの色味が違うかもしれない。
ベゼルインサート: ベゼルは逆回転防止とwebサイトの仕様にあるから共通部品だろう。しかしベゼル
インサートは12時位置の夜光ポッチが省略されている。ダイバーズではないから無く
してコストダウンしたのだろう。もしかしたら光るのかな?・・・とも思ったけど
質感的に普通の塗装だと思われる。
ケース: ボーイと共通部品に見える。しかしwebサイトのその他仕様に ねじロック式りゅうず の文字が
無いのだ。つまり普通のリューズなので、リューズパイプにネジが切ってないと思われる。
これもダイバーズでないからコストダウンしたのだろう。
裏ブタ: 写真はないけど、webサイトのその他仕様にシースルーバックと書いてある。これもダイバーズ
でないからできること。
ベルト: シンプルな3連ベルト。SARB059のような無垢弓管で質感の高いベルトではない。
曲げ板弓管であまり質感が高そうには見えないが詳細は不明。
ムーブメント: 写真はないけど、webサイトの仕様より、4R36が搭載されている。7S26にはない
手巻きとハック機能が追加されている。

写真はSEIKO公式webサイトからの転載です
https://www.seiko5sports.com/ja/一番大きな違いは、ダイバーズを捨てたこと。
確かにユーザーのほとんどは、陸ダイバーであるから不要な性能であることは分かるのです。
見た目がカッコよければ、ダイバーズなんてどうでもいい人も多いのでしょう
しかし私はここにこだわりたい。ダイバーズのボーイだってカスタムしてしまえば防水性能も
無意味なのも分かる。しかし200m防水性能を備えている時計ということが重要なのです。
私にはその性能を引き出すことができなくてもいい。男子は無意味思えるようなオーバースペックに
ロマンを感じるです。
分かりやすく言うと、2輪駆動のジムニーかな。一部部品を省略した4輪駆動にならないジムニーが
一時期販売されていたのです。一度も4駆に入れることない人もいますから理にかなっているように
思えますが、そもそもジムニーのアイデンティティは4輪駆動なのです。悪路を走るために生まれた
車です。だから2輪駆動のジムニーは派生モデルに過ぎず、4輪駆動のジムニーがが作り続けられてます。
おなじようにダイバーズは海に潜るために生まれた時計で、潜水性能がアイデンティティなわけです。
ダイバーズ捨てたのはコストダウンのためでしょう。堅牢な裏ブタも、安心できるねじロック式りゅうずも
夜光付きのベゼルインサートもダイバーズにとっては重要なところ。ボーイのアイデンティティであった
安価でもダイバーズの防水性能は、時代にそぐわなくなったのかな。
いまのところ言えるのは、ボーイの形をした、違う時計ということです。
防水性能なんていらないじゃん。カッコよければいいよという人には良い時計だと思います。
3万円で丈夫な機械式時計が買えるのですから、今となっては安いです。従来の5スポーツと
比較するとずいぶんと値上がりしましたけど。
私はプロスペックスシリーズで、200m防水ダイバーズとして、4万円台で出して欲しかったです。
それでも十分売れたと思うのです。セイコーが出す進化版ボーイですから、少なくとも
セイコーダイバーズ愛好家は即買いするでしょう。私も予約したと思います。
実際のところ、みんな好きなモデルを買って物足らないならカスタムするだけ。カスタム屋がするような
ことをセイコーがやらなくて良いと思うのです。今は部品出荷制限もして自社でしかいじらせないように
しているからカスタムモデルも出したいのは分かるけど、最初からバリエーションを増やし過ぎると
コストがかかった割には定番以外が売れない気がします。カスタムする人は、普通に売ってないモノを
求めていますし。おそらくしばらくしたらほとんどのモデルがカタログ落ちして、いつもの黒・紺・
ペプシ・オレンジ+αに落ち着くのでしょう。
Show Your Style
それは既成概念を超え、
自由にスタイルが交差すること。
世の中の常識に囚われるな。
誰かを真似するのではなく
自分のスタイルを信じろ。
Seiko 5 Sportsが、新たな自分を開花させる。
SEIKO公式webサイトより引用
https://www.seiko5sports.com/ja/セイコーも世の中の小さな流行に流されずに、自分のスタイルを信じれば良いと思うのです。
セイコーには他メーカーを寄せ付けない技術があるのです。時代の流れで価格が上がってるとは言え
1万円台で200m防水機械式ダイバーズをつくることができたのは、セイコーだけです。一般の方には
知られてないけど、これは驚異的なこと。セイコーがドヤ顔しないだけなのです。
1965年発売のファーストダイバーから連綿と続く、ファースト、セカンド、サード、フォース
(クォーツダイバー)、そして1996年発売のボーイ。このダイバーズの流れが途絶えるのは寂しいですね。
世界中にセイコーダイバーズの愛好家がいます。私もそのひとりです。それは事実に裏付けられた絶対性能と
引き継がれてきた歴史があるからです。
高級なダイバーズがあってもいい。それを買う人がいてセイコーの利益になるのですから。
でも安価なダイバーズも残して欲しいのです。サムライやサードは復刻です。モンスターも良いダイバーズ
だけど、本流ではない。やはりボーイがセイコーダイバーズの正統後継機だと思うのです。
たぶん新しい セイコー 5スポーツ は受け入れられると思います。
しかし多くのセイコーダイバーズ愛好家は複雑な思いでしょう。とりあえず継続されることが
決まったけど、形(ガワ)だけの継承で、ダイバーズとしては消滅してしまった。
もしかしたら、もしかしたら・・・ダイバーズの新しいボーイも発売されるかもしれない。
そんな淡い期待をするしかないけど、現行ボーイを買っておこうと思う。
このままだと今後は徐々に高騰していくのは間違いないだろう。