ATHAYA VINTAGE AV002 - Lamafa Diver Watch

お待たせしました。
それでは続きです。
こんな感じで養生ビニールに包まれています。あまり見た目はよくありませんが、
捨ててしまうものなのでいいのです。

どんな印象でしょうか?
私は青・日付無しを選択しました。国産ダイバーズでノンデイトはほとんどないのです。
何度もしつこく書いてますが、私はノンデイト好きなので迷うことはありませんでした。
色は今持っているダイバーズが黒ばかりなので、青にしてみました。多くのレビュー写真
を見て、落ち着いたキレイな紺色だったのも決め手になりました。日差しの下と室内では色の
変化が楽しめ、良い選択だったと思います。見た目にも爽やかですしね。

文字盤は12・3・6・9時のインデックスが三角、その他が丸。
チャプターリングはシルバーヘアライン仕上げ。この構成はチュードルサブマリーナですね。
ここはもう少し本家セカンドに寄せるか、逆にもっと独自のデザインだったら良かったかな。
構成は同じですが部品の大きさ配置バランスも良いですし質感も高いです。サンレイ仕上げなので
光があたると色が変わってキレイですよ。この青色は本当に良い色でした。
Lamafaのロゴデザインがカッコイイです。よく見ると銛をデザインしてます。
針は本家セカンドのを感じさせる奇をてらわないデザインでポイント高いです。針が目盛に届く
位長いのも私の好みです。

ベゼルは本家セカンドにならいコインエッジベゼルですが、本家よりエッジが効いた形状です。
本家は両方向回転60クリックですが、Lamafaは一方向回転120クリックです。ここは現在の防水時計の
規格を順守したのでしょう。ベゼルインサートは完全に本家と同じデザインです。現行のボーイ
よりも質感は高く、奥行のある色で艶があります。クリック感はボーイやモンスターと同等です。

リューズはATHAYA VINTAGEロゴが入りますが、本家セカンドのデザインを踏襲しています。
指のグリップも良く使いやすいです。

セカンドダイバーの最も特徴的なケースは、全体的に本家セカンドよりスリムな印象です。
肝心なのはリューズガードの形状ですが、リューズの12時側のガードはかなり削り込み華奢に
なっています。ラグもあまり盛り上がりがなく本家セカンドのマッシブさは薄れています。
私はこのアレンジが気に入りました。パッと見ではその差は分りませんけどね。
残念ながら本家は所有していないため、ネット上の写真での比較ですので細かい仕上げの差など
は分かりません。
比較検討した SMITHS PRS-68 が一番本家セカンドに近いです。WebサイトにCAD図面も掲載している
のですが、本家セカンドを計測して忠実に数値化したように見えます。T2-TYPHOON は逆にマッシブな
方向にアレンジしています。リューズガードもラグもゴツイです。

ケースサイドの流れる稜線がキレイです。リューズガードへの流れも好きなところ。
ケースサイド下部を削り落としたデザインなので重々しく見えません。これはボーイにも
受け継がれていますね。ケースの仕上げはボーイやモンスターより少し良い位だと思います。
ヘアラインとポリッシュの境界もシャープで美しく仕上がっています。

裏蓋にはLamafa(インドネシアの伝統的捕鯨)のシルエット・メーカー名等・シリアルNo.が
刻印されます。おそらくレーザー刻印だと思いますが、ポリッシュ仕上げに鮮明な艶消し刻印です。
偶然ですがシリアルNo.がキリ番です。キリ番ゲッターではありませんが少し嬉しいですね。

蓄光はスーパールミノーバ C1 なのでセイコーのルミブライトと同じ根本特殊化学の塗料なのですが、
ボーイやモンスターみたいに強烈に光りません。時刻は読める程度にボーっと光ってます。
私はあまり蓄光を重要視しないのですが、これだけ性能差があると理由が知りたくなりますね。


ラバーベルトは本家セカンドを忠実に再現しています。(ベルト幅は19mm→20mm)
見た目はクラシカルで悪くないのですが、穴のピッチが10mmなのでベストの位置にならないのです。
これは本家デザイン優先なので仕方ありませんね。多分このベルトは使用しないでしょう。
ウレタンベルトならDE39AZを試してみようと思います。
実はすでにステンレスブレスを注文しているのです・・・我ながら泥沼ですねえ。

ガラスはサファイアで極わずかにドーム状になっています。無色コーティングなので見た目には
ミネラルガラスと変わりません。普段からプラ風防・ミネラルガラスの時計をつかっているので
あまり気にしないところです。

ちょうどいい時計サイズでも書きましたが、腕からはみ出すほど大きいと見た目もよくありません。
私は全長50mm×幅45mm程度を限界サイズと思ってます。Lamafaは、ほぼ限界サイズです。
ダイバーズは回転ベゼルがあるので、ガラス径は30mm程度とそんなに大きくありません。
それに全長(ラグ端-端)が47mmなので、なんとか腕の幅に収まります。
ですから時計の大きさのバランスは心配していたほど悪くなく、むしろダイバーズなら丁度いい
かなと思ってます。

重量は107gなのでウレタンベルトのボーイと同じ位です。本体厚みが13.5mmなので重量バランス
もよく装着感は良いです。ボーイ・モンスターに慣れていれば問題ありません。
ムーブメントはセイコーインスツル製 NH35A で4Rと同等の機械です。そのため信頼できますし
パーツにも困ることはありません。私のは当たり個体だったらしく日差5秒以内と恐ろしく高精度です。
4Rモンスターは再調整してもらったので、4Rのイメージはあまり良くなかったのですけど。
NH35A(4R)にノンデイト用はないので、リューズに幻の一段目があります。中で日付ディスクが
回っているのでしょうね。
価格はあまり考えていませんでした。もちろんおこづかいを貯めた予算の範囲でしか買えませんよ。
例えば6R積んだSBDC003(スモー)は現在通販最安で\45,000位で大体同じくらいのダイバーズです。
セイコー製で信頼も保証もあり、質感もそこそこ高い。機械は6R。無垢ステンレスブレス標準。
などスペックだけ見て比較するとLamafaは分が悪く、コストパフォーマンスは良くないでしょう。
でも私は時計を買う時に売却とか人気とか考えません。多分皆さんも『カッコ良いから』
『ピンときたから』とか、まずは直観的に判断しますよね。その後候補を比較検討して色々と
悩むのですけど。
それに為替で円価格は変わるのです、2年前は$1=\100、4年前は$1=\80でした。その頃にLamafaは
存在しなかったので意味はないのですが、円価格でのコストパフォーマンスをあまり重視すると
いつまでたっても買えないと思います。
長々と理屈をこねてきましたが、Lamafaを買って良かったですし大変気に入っていますよ。
これから防水時計としてガンガン使ってやろうと思います。
もしこの見た目が気に入ったなら、是非購入をおすすめします。品質的に後悔することはない
と思います。


----------メーカー諸元表(一部実測)-------------
ケース材料,仕上げ:SS316L,ヘアライン仕上げ
ケース寸法:全幅44.3mm×全長(ラグ端-端)47.0mm×厚さ(ガラス含む)13.5mm
重量:本体 89g (ラバーベルト 18g) 合計107g
ラグ幅:20mm
バネ棒径:1.8mm
ガラス:ドームサファイア 無色ARコーティング
ベゼル:SS316L,一方向回転120クリック
リューズ:SS316L,ネジ式,トリプルOリング
裏蓋:SS316L,ロゴ・イメージ・シリアルNo.刻印
ムーブメント:セイコーインスツル製 NH35A (4R35同等品)
ベルト:ラバー製,長さ140mm・80mm,ヘアライン仕上げステンレスバックル
防水:200m防水
文字盤:サンバースト(サンレイ)仕上げ,AV Lamafa design
針:シルバーポリッシュ,AV Lamafa design
蓄光:スーパールミノーバ C1
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価格:$350 (送料$25)合計$375 購入時$1=\120 \46,700 (PayPal手数料含む)
カラー日付選択:黒・青,日付あり・日付なしの組み合わせで4種から選べます。
色が変わると裏蓋のデザインも変わります。
ATHAYA VINTAGE
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