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社外品(ジェランチャ)のステンレスベルトに交換してみよう【その4 完結】

GWも後半に入りました。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私は休日のはずなのに、肉体的な疲れは増えている気がします(笑)
気分転換にはなっていますけどね。


さて大変お待たせしました。

最終回、仕上げ直し方法の解説です。

もう忘れてしまいますよね。一応リンクはっておきます。
社外品(ジェランチャ)のステンレスベルトに交換してみよう【その1】
社外品(ジェランチャ)のステンレスベルトに交換してみよう【その2】
社外品(ジェランチャ)のステンレスベルトに交換してみよう【その3】



クラスプ C5


ベルトを分解してバラバラにします。



まずクラスプのキズ消しと仕上げをします。


クラスプ C1


このクラスプはキズが深かったので、耐水ペーパーヤスリ400番から研磨していきます。


ヤスリ A2


耐水ペーパーヤスリは必ず当て木を使います。当て木は平らなモノである程度以上の
硬さがあればなんでもいいです。私は上写真のように6mm×6mmの真鍮角棒をカットした
モノを使ってますけど、木の角材が一番手に入りやすいです。耐水ペーパーに両面テープ
を貼って当て木に固定します。


クラスプ C2


400番で研磨するとこんな感じです。全てのキズが消えるまで削るのですけど、
今回は状態が悪くキズが深かったので、ある程度目立たなくなった段階で止めました。

研磨について書き始めると長くなるので、詳しくは改めて記事を書きます。
基本仕上げる方向と同じ方向のみ動かして研磨します。今回だとベルトの長手方向と
平行に動かします。

今回のクラスプ研磨で一番難しいのは、面取りした部分です。
面が狭いのでなるべくダレないよう気をつけましょう。慣れないうちは妥協して
なるべく触らないようにするのも手です。

シチズンロゴは耐水ペーパーでは研磨しません。


クラスプ C3


次に600番の耐水ペーパーに貼り替えて研磨します。


クラスプ C4


クラスプの面取りと両サイドは鏡面仕上げなので、800番の耐水ペーパーで研磨します。
それ以外の部分は何もしません。


クラスプ C7

クラスプ C8


800→1000→1500と耐水ペーパーの番手を交換して研磨します。その後
ステンレスコンパウンドやアモール等のコンパウンドを布に少量つけて磨きます。
布は使い古した綿のTシャツなどを切った程度でいいです。


クラスプ C9


私がメインで使ってるコンパウンドです。
ステンレスコンパウンドのほうが荒めで早く研磨できます。これも書き出すと
キリがないので省略しますけど、極細と書いてるモノなら大概使えます。
もちろん仕上げは変わりますが、最初はそこまでこだわなくてもいいと思います。



次に弓管の修正再仕上げです。


クラスプ C6


最初から付いていた打ち傷を消します。


クラスプ C10


精密ヤスリを使って研削します。必ずベルト長手方向と平行にヤスリを動かします。


ヤスリ A1


私は魚地球の精密ヤスリをつかってます。少々高価ですけど、サクサク削れますし
削り痕も深くないので、後の仕上げが楽なんです。


クラスプ C11


精密ヤスリでキズを消したところです。あまり深いキズだと時間もかかりますし
弓管に刻まれた2本の線も消えてしまうので注意です。


クラスプ C13 クラスプ C12


分かりにくいですけど、弓管カーブ部の裏側の角を丸ヤスリで削ります。
時計本体と接する部分を薄くすることで、より密着させることができます。
カーブが崩れやすいので、少し削ったら時計本体にあわせて当たりを常に
確認するようにします。
この作業は省略してかまいません。弓管の隙間をより詰めたい場合に行ってください。



次にベルト本体の再仕上げです。


クラスプ C14 クラスプ C15


ベルト両サイドはすでに鏡面仕上げがしてあるので、この部分をマスキングします。
マスキングテープやビニルテープなどをサイドに貼り付けあまりを裏に貼ります。
はがれやすいのでしっかり押し付けて貼ります。
今回裏側はさわりません。


クラスプ C17


ベルト表側のヘアラインを再仕上げします。
私はスポンジヤスリの400番を使ってます。写真のように必ずベルト長手方向と
平行に動かします。コツは2方向に動かさないことです。上から下に通して
スポンジ動かしたら、一度離して再度上から下に動かしてヘアラインをつけて
いきます。今度は下から上に動かして見えるところは全て当てるようにします。


クラスプ C18


左が再仕上げしたベルトです。
ヘアラインが細かくなっていることが分かると思います。
仕上げたらよく見てチェックします。角度を変えてヘアラインの方向をみましょう。
日光の下だとより分かりやすいです。
個人の技量に左右される部分なので、ある程度は妥協がないといつまでも時間が
かかりキリがありません。



クラスプ C19 クラスプ C20


クラスプ上面も同じようにヘアライン仕上げにします。
面取り部と両サイドをマスキングしてから、スポンジヤスリでヘアライン仕上げします。


クラスプ C16


一部キズが残っているのが分かるでしょう。私が今回妥協した部分です。
ある角度からじゃないと分からないし、どうせ使うとクラスプにはキズは入ります。



クラスプ C22 クラスプ C21


弓管も同じようにヘアライン仕上げにします。
拡大写真をよく見ると、最初からあった打ち傷も完璧に消えていません。
でも肉眼だとほとんど分からないんですよ。



全ての部品が仕上がったら、組み立てます。
今回ヒンジプレートは、汚れをとってコンパウンドで磨いただけです。


クラスプ C23

クラスプ C24 クラスプ C25

クラスプ C29 クラスプ C27

クラスプ C30 クラスプ C28


どうですか。
結構キレイに仕上がったと思います。
とても2,500円のステンレスベルトには見えないでしょう。

ぜひステンレスベルト交換にチャレンジしてみてください。
奥が深くて楽しいですよ。




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時計小物 | Comments(9) | Trackbacks(-)

コメント

なるほど
編集
いやー、磨きの方々が良く分かりました。
子供の頃からプラモデル作りが趣味で車のモデルなどはコンパウンドや水研ぎで磨いてましたが、素材の違いでどこまでやればいいのかとか、ヤスリを使うなんてことは発想すらできませんでした。また、ヘアラインの仕上げかた、参考になりました。
いろんなやり方にチャレンジされてきたのでしょうね!
お気に入りの5アクタスのブレス、なんとかしてやります。

また遊びに来ます。
2016年05月04日(Wed) 10:28
すごいですねw
編集
勉強になります!
私はもっぱらケースをみがいているのですがなかなかはかどりません…。
ケース編があったら楽しみにしていますねw
2016年05月04日(Wed) 20:52
Re: なるほど
編集
たか さん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

プラモデル経験があれば、ベルト研磨も簡単にできますよ。
プラモデルの塗装・研磨のほうが難易度高いと思います。

素材が違いスチロール樹脂のようにやわらかくないので、多少工具も必要
になります。ジャンクベルトがあれば練習で削ってみるといいと思います。

補足するとウエット研磨とドライ研磨の使い分けもあります。基本耐水ペーパー
ヤスリは目詰まりしやすいのでウェットですね。ただし分解しないケースを
磨くときはドライしかありません。スポンジヤスリはドライのほうがいいですね。
精密ヤスリはドライオンリーです。

これが正解なんてありません。私も我流ですし、色々試行錯誤することで
身に付くこともあります。あれこれ考えるより、一本仕上げてみたほうが
早いです。意外と格好はつくもんです。

納得いく仕上がりになれば幸いです。
仕上がったらまた教えて下さい。
2016年05月05日(Thu) 22:56
Re: すごいですねw
編集
ネジマキ さん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

ケースも含めて、金属研磨についての記事は少し書きはじめている
のですが、感覚的なことが多く言語化・図示するのが難しいんです。
今回の記事もそこらへんは省略したので、分かりにくかったかもしれません。

工業高校卒なので金属加工は好きなのですが、これで飯を食べてるわけでは
ないので我流の趣味レベルです。慣れたら誰でも出来ることです。
でも非常に奥が深いです。上手くなればなるほど仕上げの差もわかるように
なって、ある程度妥協もしないと有限な時間をくいつぶしてしまいます。
でも研磨に没頭してると仕事も家事も忘れられて良いストレス解消になります。
2016年05月05日(Thu) 22:58
No title
編集
すばらしいですね!大変、勉強になります。研磨に没頭してストレス解消。さすがです!笑 私など、いい加減で手を付けないのですが、コレもちゃんとやろうとするととっても奥が深いんでしょうね。泥沼。。
ジェランチャ、ついに1本購入しました。。おっしゃるとおり、黄色っぽいんです。それが一番気になるかな。。。重厚な感じが気に入ってます。細部も不満はありません。いかんせん、細い手首の私には、6時側がもうヒトコマだけはずれるとよかったなぁ。。というのはあります。
でも、コスパという面でアカツメさんのおっしゃる通り、良かったです。まだ記事にできていませんが、そのうち簡単に登場すると思います。
それから、オリエント物語、アカツメさんに教わって、ちょっとぐずぐずしていたら、もう安い中古はあっというまに売り切れていました。また、様子見てみます。せっかく教えてくれたのにスイマセン汗
2016年05月06日(Fri) 23:59
Re: No title
編集
ドラのび太 さん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

研磨は奥深いですよ。手磨きだと最後の曇りが取れにくいので、そろそろリューター
の購入を考えてます。まだ使ったことのない研磨剤もあります。ダイヤモンドペースト
とか・・・まさに泥沼ですね(笑)慣れてくると手を抜くところも分かってきますよ。
昔木工で飯食ってたので刃物も研ぐのですけど、これも没頭できますよ。砥石もたくさん
持ってます(笑)

中国製のステンレスは黄色いモノが多いですね。これは妥協するしかありません。
私の腕周りは165cmと平均ですけど、6時側のコマは全外しです。これで丁度いいサイズ。
12時側のみで調整するとクラスプの位置がずれてきますよね。
お金を払えば良いベルトが手に入りますけど、オールドジャンク時計にはちょうど
良い価格だと思います。記事楽しみにしています。

あらら。本当に売れてますね。私が見たときは8冊あったんですよ。まあ2,000円だと
そう簡単には売れませんから、しばらく待てばまた在庫増えて価格下がりますよ。
アマゾンも長い間かかわってますけど、ヤフオクとは違う駆け引きがあります。
定価800円の本で、600円位まで値下がりして売れたようです。次のチャンス
でうまく買えたらいいですね。
2016年05月07日(Sat) 02:29
弓管について
編集
こんにちは。
とても参考にしております。

弓管ですが、精密ヤスリで傷をある程度消したあとは、スポンジヤスリでヘアライン仕上げするだけてすか?
クラスプ同様、耐水ペーパーも使い、それからヘアライン仕上げですか?

私が購入したジェランチャの弓管は片方にだけ打ちキズがあるのですが、傷があるほうだけを直すのでは、あきらかに弓管の表面に違いができますかね?やるなら、両方のヤスリ等をかけたほうがよろしいですか?
2016年06月26日(Sun) 14:17
追加
編集
昼頃書いたコメントの追加です。
精密ヤスリの種類も削ったときの荒さがあるかと思いますが、それはどんな程度のものを使いましたか?
2016年06月26日(Sun) 21:06
Re: 弓管について
編集
るる さん

はじめまして。
おはようございます。
コメントありがとうございます。

私の使ってる精密ヤスリは魚地球印(広島鑢製造所)です。
目の荒さは #6 です。サンドペーパーでいうと320番くらいです。

当て木付きの耐水ペーパー400番と違うところは研削力です。
出来の良い精密ヤスリはサクサク削れますから、作業効率が上がるのです。
なので無理して買わなくても、耐水ペーパーで代用できます。

当て木付きの耐水ペーパーのほうが平面を確保しやすいので、
精密ヤスリのあとに耐水ペーパーで均したほうがいいかもしれません。
これはキズの深さや精密ヤスリの当て方(技量)によって変わります。

スポンジヤスリは400番相当なので、精密ヤスリ仕上げのあとで
も構いません。ただしスポンジヤスリは平面を出すことはできません。

ジェランチャのベルトは元々精度も高くないし、仕上げも荒いのです。
弓管のキズを消したあとは、全てにスポンジヤスリで仕上げたほうが
統一感は出ると思います。

今回私が使ったスポンジヤスリは、ジェランチャの仕上げより細かい番手
なので、見比べると分かります。ここら辺は人それぞれ妥協点が異なると
思うので、実際に片方の弓管を仕上げたあと仮組みして気にならなければ
他はさわらなくてもいいと思います。

なんだか分かりにくい回答で申し訳ありません。
使う道具や力加減で変わるのでなんとも言えないのです。私は工業高校出身
なので道具の使い方の基本は分かってるつもりですが、手順などは我流ですし
絶対的な正解はありません。それに見る目の個人差は大きいです。

仕事だと統一基準がありそれを満たさないといけませんが、趣味は自分
が納得できればそれでOKです。実際にやってみて判断してみて下さい。

また気が向いたらブログのぞいてやって下さい。
よろしくお願いします。
2016年06月27日(Mon) 10:14












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Author:アカツメ
少ないおこづかいで古い国産時計の収集をしています。時計の紹介・修理・改造・関連話・お得な情報などの記事をボチボチと書いています。

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