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本家の風格 ハミルトン カーキ 9415

ハミルトン カーキ 9415 A3


大人のブラウンミリタリー アルバ Y113-6020
小粒でもピリリと辛い アルバ フィールドギア V533-6A00
闇夜を照らせ アルバ フィールドギア V671-6001
爽快なミリタリー アルバ フィールドギア V743-8000
アルバ チタン ミリタリー 7N43-0AE0(APBT207)
美しきミリタリー アルバ Y113-6020
最強の実用時計 アルバ フィールドギア

上記リンクのように、アルバフィールドギアのミリタリーモデル(以下アルバミリタリー)
が好きで、いくつも記事を書いてきました。他にもセイコーブランドで同デザインの
モデルがいくつかあります。いずれもGG-W-113と呼ばれているミリタリーウォッチの
オマージュでありセイコーは1980年代から販売し続けています。

正確には、MIL-SPEC-MIL-W-3818B-1962-GG-W-113 というアメリカが定めた規格名です。
私は軍マニアではないのでニワカ知識ですが、主にベトナム戦争で使用された時計が
オリジナルであり、ハミルトンが製造したGG-W-113もアメリカ軍に納入されていました。

ハミルトンの古い民生用カタログは、ネット上にアップされているので、1950~1970年代の
モノを読み漁ったのですが、GG-W-113は民生用には発売されていませんでした。
近年のカタログを手に入れることが出来なかったので正確には分かりませんが、ハミルトンが
民生用のミリタリーウォッチであるカーキを発売したのは、1970年後半から1980年頃だと
推測します。いわゆるハミルトン旧ロゴの、カーキ9219 が初期モデルだと思います。

カーキ9219は、ETA 2750が搭載されていました。ETA 2750の供給は1982年までなので、
その後、カーキは、ETA 2801(2804)を搭載した9415にモデルチェンジします。これも正確な
年は分かりません。カーキの基本デザインは、GG-W-113に準じたモノなので、一見ほとんど
変わりませんが、ディテールが異なります。まだ私もよく分かってませんし、セイコーのように
裏蓋シリアルで製造年度が分かるわけでもないので、全体を把握しにくいのです。
今回紹介するモデルは、メーカーロゴ・文字フォント・メモリ形状・針形状から、
手巻き33mmの末期モデルと想像します。カーキロゴ下にメカニカルの文字がないこと、
プラ風防であることから最末期モデルの1つ前のモデルかな。
その後、33mmモデルは廃盤となり、手巻きは38mmモデルのみとなります。


ハミルトン カーキ 9415 A2


このカーキ 9415は、原点回帰されたモデルで、元規格のMIL-W-3818Bを比較的忠実に
再現しているように思えます。文字フォントはモダンですし比較するとオリジナルとは
異なるのですが、バランスは‎非常に美しいです。さすが末期モデルなので完成度が高い。
数字フォント・太さ・配置、針の長さ・太さ、控えめなメーカー・モデル名ロゴなど、
すべて申し分ありません。特に長針の長さは、セイコーも見習うべきです。
国産贔屓なのでなんとなく悔しいけど、アルバミリタリーの文字盤はここまで完璧では
ありません。ノンデイトなのも美しさに拍車をかけていますね。
やっぱり本家は凄いなあ。オマージュでは超えることのできない壁を感じます。


カーキ参考 アルバ A2ハミルトン カーキ 9415 A3カーキ参考 アルバ A4
アルバ V533-6A00       ハミルトン カーキ 9415    アルバ V743-8000            


ステンレスケースは、ケース径33.5mm(リューズ除く)のブラスト仕上げ。
アルバ V533-6A00 ケース径32mmよりは大きく、アルバ V743-8000 ケース径34.5mmよりは小さい。

西洋の時計らしく、ラグ脚が長くスタイルが良いので、全体に小さくは見えません。
なるほどなあ。この辺りのバランス感覚もさすがですね。

販売価格(定価30000円程度)が異なるので、ある程度は仕方ありませんが、ケースの仕上げは
同年代のアルバミリタリーとは比べ物にならないくらい丁寧です。
ケースのエッジも立っていますし、面もそれなりに平滑です。さらにあえてプラ風防を採用して、
防水性を犠牲にしながらもオリジナルの雰囲気を重視しています。ガラスだとシャープになりすぎて、
あのユラユラとした感じは出せません。結局ハミルトンもこの後のモデルではサファイアガラスを
採用するわけですが。


ハミルトン カーキ 9415 A5


ケース厚は約9.5mm(風防含む)と大変薄いです。アルバ V743-8000 はクォーツで約10mmなのです。
風防の厚さを含んでいるので、実際のケース厚さの比較ではありません。しかしラグの厚さもかなり
薄いので、全体の見た目にも薄く感じるのです。


ハミルトン カーキ 9415 A6


リューズはオーソドックスなモノです。手巻き機械なので少し大きめで回しやすいです。
リューズの感触は少し粗い感じもしますが悪くはありません。
ETA 2801(デイト付 2804)は、ド定番の安価ムーブメントですから安心して使えます。
実際の精度・パワーリザーブも申し分ありません。部品もドナーも大量に存在します。
どこのお店でもオーバーホールを受け付けてくれるでしょう。


ハミルトン カーキ 9415 A4


アルバミリタリーを蒐集して研究していましたが、本家も知っておかないと理解できないこと
あるだろうと思い入手したのです。予想以上に素晴らしい時計でした。そりゃオリジナルを製造して
いたのですから歴史もノウハウも桁違いで当たり前の結果です。アルバミリタリーのほうが
機能とコストパフォーマンスは優れています。実用時計として考えるとアルバミリタリーに分がある
でしょう。しかし時計はそれだけではありません。むしろ感性に訴えかけてくるデザインや雰囲気も
重要です。多少不便で気を使う時計だとしてもドキドキワクワクできる時計は良いですね。

ああ。ヤバイなあ。新たな沼を見つけてしまった。まあ手に入れる前から危険な沼なのは
分かってましたけどね(笑)単価高いのですよ・・・しかし他のモデルも欲しくなっちゃうよね。
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コメント

No title
編集
とうとう行っちゃいましたか!
やっぱりカッコいいですね。ノンデイトだからなおさらカッコいいです。

私もそこまでミリオタじゃないのでデザインの詳しい起源は分からないのですが、
ハミルトンのほか、ブローバ、ベンラスなどが戦後このデザインのモデルを製造したようです。
それ以前だと白文字盤バージョンをロンジンが製造していましたし、
ロンジンパクリと言われる精工舎の旧日本軍にもデフォルメされたものがありますね。
また、内側13~24のないデザインのものをウォルサムやハミルトンなどが製造してました。
なのでデザインの起源はロンジンじゃないか?と勝手に推測してます。
とはいっても、今やこの顔といえば明らかにハミルトンカーキですが。
2018年10月22日(Mon) 21:19
Re: No title
編集
泉筒子 さん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

ついに舶来品にも手を出してしまいました。
写真でも分かっていたけど、やっぱりカッコいいです。人気があるのも理解できました。
実際に手にとって初めて分かることもありますね。
そしてセイコー・アルバミリタリーの良さを再認識しました。

ミルスペック自体も少しずつ改良・進化しているのでしょうけど、
デザインにも明確な基準があるから、メーカーには色気を出す余地はありません。
もちろん現行のGG-W-113レプリカは、ミルスペックを遵守する必要もないのですけど、
下手にこねくり回しても、オリジナルを超えるモノにはならないですね。
私は、シンプルなアラビア全数字文字盤が好きなので、あざとさがなく機能だけを追求した
GG-W-113に惹かれるのだと思います。一般の人が見たら同じに見える文字盤の時計をいくつ
買ったことやら(笑)しかしまだ飽きることがありません。
究極の文字盤を求める旅に終わりはなさそうです。
2018年10月23日(Tue) 12:22
ついに
編集
アカツメさま

ご無沙汰しております。
ついに、ハミルトンカーキをいかれたのですね。おめでとうございます。
私には待望の記事です(笑)
セイコー、アルバミリタリーの1ファンとして、アカツメさんがカーキを手にされた感想を伺いたいと思っておりました。

9415は比較的市場に多く出回っていますが、いくつかのタイプに分かれますね。私は9219と9415Aの新ロゴ、アワーマークがドットのタイプを所有しています。どちらもお気に入りなのですが、アカツメさんが手に入れられた、新ロゴ、三角アワーマークかつ、このフォントのタイプは以前から欲しいと思っていたモデルです。カタログ等の資料が中々見つからなくて、年代考証が難しいのですが、原点回帰ということは、やはり、比較的新しいものとお考えなのですね。ドットアワーマークの後かなぁ。
なんといっても、“3”の角ばった形状が三角ロゴタイプの中でも丸い3とは一線を画す緊張感があって素敵です。また、希少ですよね。ドットアワーマークの柔らかい感じとはまるで印象が異なります。
最初(?)のカーキにこのタイプを選ばれるとは流石アカツメさんです。
本当にこの沼も深そうですよね。(笑)

2018年10月25日(Thu) 00:29
Re: ついに
編集
すかいらいん さん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

お疲れ様でした。
9415は、ネット写真を見比べるだけでもかなり種類が多いです。
まだ資料が揃ってないので確定はできませんが、このモデルはおそらく
33mmプラ風防の最終モデルだと推測しています。部品交換されてないこと前提ですが
秒針端部の丸が大きく軸が細いので、この後のサファイア風防モデルに繋がると
思いました。これより前のモデルは、9219の頃から秒針丸が小さくて軸が太いです。

アワーマークがドットのモデルは可愛らしいですが、ミルスペックでは三角に
なってます。そして角ばった3もミルスペックに準じた形です。
「MIL-W-3818B」でググるとミルスペック原文と図面を見ることができます。
このモデルはミルスペックに近いので原点回帰と考えたのです。

まだ1本目ですが、9219も欲しいですし、ドットマーカーモデルも欲しいです。
一部のカーキキング(青島モデル等)は高騰しすぎて買えませんが、カーキは比較的
買いやすい価格なので危ないですね(笑)それでもアルバミリタリ-が2~3本買えちゃい
ますけど。

セイコー、ハミルトンどちらも良いところがあって優劣を決めることはできませんが、
男前なのは間違いなくカーキですね。この沼は最終的にはオリジナルが欲しくなるの
でしょうから本当にヤバイと思います。
2018年10月25日(Thu) 16:40
33mm沼へ、ようこそ。
編集
アカツメさん、お待ちしておりました。
私も、カーキ9415にやられて、沼から足が抜けません。この機種特有かも知れませんが、ゼンマイが完全にほどけた後、巻きなおしてすぐに秒針が動かず、心配になる時があります。

先日、メーカー外の時計店にオーバーホールに出したら、送料含め1万3000円までで収まりました。手巻き、ノンデイトは安くてありがたいです。

2018年10月26日(Fri) 13:00
Re: 33mm沼へ、ようこそ。
編集
TITANIUM さん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

ははは。お待たせしました。
もうズブズブでございます(笑)

そうなんですか。私はETAも初めてなのでよく分かってません。私のは巻くと普通に
動いてます。ETAムーブメントは部品もドナーも大量にあるので安心ですよね。
オーバーホールも安いですし。

カーキ9219・9415初期は、クォーツショックの最中なので、機械式時計にとっては辛い時期
だったはずなのです。同時に販売されていたアルバミリタリー。そういう背景を考えながら
個体蒐集したり資料を集めるとすごく面白いと思うのです。
ああヤバイ。これはかなり深い沼ですよ(笑)
2018年10月26日(Fri) 17:37
H6942 9901
編集
こんにちは。

さきほどロフトにあるオンタイムに寄ってみたたら、現行の38mmモデルの新色が出ていました。茶色文字盤モデルです。正直、カッコいい・・・
ケース直径は38mmですが、ラグが長くてリューズも飛び出しているデザインなので大柄に見えました。
ところで、カーキ(Khaki)ってどういう意味なんですかね?色の意味だとすると陸軍はわかるが、Kaki Navyって変ですよね。
2018年10月28日(Sun) 15:40
Re: H6942 9901
編集
みなみふなばし さん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

あの復刻カーキはカッコいいですね。
サイズ以外はオリジナルを忠実に再現しています。
ラグ脚が長いと大きく見えますね、私も今回カーキを購入して
初めて分かったことです。セイコーミリタリーよりもケース径は小さい
けど腕につけると大きくみえるのです。

カーキは本来「土埃」という意味らしいです。だから黄土色とかベージュに近い
色ですが、軍服としてのカーキ色はかなり範囲が広いみたいです。
カーキという単語は現在も多くの国々で軍隊の代名詞として使用されています。
【引用】https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%AD%E8%89%B2

ハミルトンカーキの後にフィールド・ネイビー・アビエーションと仕分けられたのは
最近だと思います。正直ハミルトンはGG-W-113のイメージしかないので、フィールド
以外のモデルはあまり良く知りません。
2018年10月29日(Mon) 17:19
No title
編集
失礼します。
所持しているH69429901と見比べても更にシンプル故なのでしょうか、
まるで戦場においての必要無用の美学が凝縮されている様で、
思わずアルバミリタリーがデコレート過多に思えてしまいます。
ラグの幅と長さがアルバには無い力強さを感じました。
それに厚みの有るドーム型風防が良い味わいですね。
しかし逆にアルバ各モデルのオマージュアレンジが優れている証明にもなって、
どちらも素晴らしい時計だなぁと実感させられます。
早々御目にかかれない比較記事、誠に有難うございます。
2018年11月02日(Fri) 01:11
Re: No title
編集
無学名為し さん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

H69429901も欲しいのですけど、万年資金不足なので買えません。
ミルスペックに近づくほど、無駄なものが削ぎ落とされます。
アルバミリタリーはもれなくデイデイトカレンダーがつきますから
どうしても野暮ったくなります。
ケースデザインはさすが本家だと思いますね。細部まで考えつくされた形です。
普段見ない角度から見ても美しいです。これは実物を手にしないとわかりません。
アルバの防水性能、気軽なクオーツ、安価なこと、1990年以降の夜光など
良いところも再認識できました。
ミリタリーウォッチは本当に面白く魅力的な時計だと思います。
2018年11月03日(Sat) 11:35












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Author:アカツメ
少ないおこづかいで古い国産時計の収集をしています。時計の紹介・修理・改造・関連話・お得な情報などの記事をボチボチと書いています。

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